新穂高~双六岳〜三俣蓮華岳 2019.07.27〜30 ②(二日目)
テントでの一夜が明けた。外の様子を伺うが、周囲は昨日と変わらず白いガスに覆われている。山小屋のモニターに映し出された高山地方の天気予報を見ると、午前・午後ともに雨予報だ。 なんということだ。天候回復への期待があっただけに、テンションは一気に下がる。
1時間ほどテントの中で待機。しかし天候は一向に回復の気配がない。仕方がないので、たとえ視界が効かなくても双六岳の山頂に足跡ぐらいは記しておこうと思い、出発の準備をする。出発したのはすでに7:30頃を過ぎていた。双六岳へ続くハイマツ帯の中の道を登る。今日は昨日のテン泊荷物から解放されているので、リュックは軽い。
晴れていたら、どんなにか素晴らしい展望が広がっているのだろうかと思いながら進む。
やがて道は三俣蓮華岳に続く稜線を進むようになる。するとこの辺りから空が明るくなり、うっすらと太陽の気配が感じられるようになる。天候回復への期待が膨らむ。
写真は三俣蓮華岳に向かう稜線の道。
一瞬だが、槍ヶ岳の穂先が雲の合間に顔を出す。一気にテンションが上がる!
雪渓の向こうに、双六から三俣小屋に続く巻道の展望が開けてきた。
ようやくその片鱗を見せ始めた北アルプスの風景! 美しい!
2841m 三俣蓮華岳山頂に到着。
稜線の道からは、三俣蓮華岳のカール地形が美しい。
2860m 双六岳に到着。しかしここはガスに覆われて、全く展望は効かない。
山頂から少し下ると、広々した双六台地に。
晴れていればこの先に、槍の姿が見えるはずなのだが。
この台地の光景を見る為だけでも、双六に来る価値があると思う。槍の姿は次回のお楽しみに。
台地の端から、急な岩の道を下る。
振り返ってみると、今下りてきた岩の斜面が見える。斜面上が広大な双六台地だ。
下り坂の正面に、鷲羽岳の姿が美しい!
双六小屋への道をさらに下ると、双六小屋から槍ヶ岳に向かう西鎌尾根の最初の山、樅沢岳が姿を見せてくれる。昨日は何も見えなかったが、稜線の登山道がはっきりと見える。
双六小屋が視野に入ってくる。小屋の右手のテン場には、マイテントの姿も確認できる。
13:00過ぎに双六小屋到着。
この後、ランチ&ビールタイム。
山歩きの後の、至福の一時だ。
夕映えの時間帯。
周囲の景色が赤味を帯びてくる。
小屋の前に、夕焼の風景を待つ人たちが増えてくる。
しかし、期待したほどの夕焼けとはならず、ちょっと残念。
それでも、大きな鷲羽岳の姿はやっぱり堂々としていて美しい。