涸沢 2019.10.01~02

9月1日~3日の日程で、涸沢にテン泊し奥穂の頂を目指す。これが、2019年度登山計画のメインイベントであった。しかし、9月30日からの週は天気予報が良くない。さらに台風18号も発生して、計画実行は悲観的な状況となった。楽しみにしていた涸沢~奥穂だが、せっかく行くなら良い天気の時に行きたいと、9月28日に計画を断念した。

 

それにしても、また台風とは。私はお天気の神様とは相性が悪いのだろうか。しかし、その後の台風の進路が予想外に遅い。大荒れと思われた中部山岳の予報が、29日になって一部好転する。9月30日~10月1日に晴れマークがついたのだ。しかし2日~3日は変わらず雨予報だ。さてどうしたものか。一旦は計画を中止したものの、晴れマークがつくと未練が出てくるものだ。

 

あれこれと迷った結果、30日に朝になって計画を実行することとした! ただし、2日以降は雨が降りそうなので、日程を短縮し30日夜行~涸沢1泊とした。1日は高気圧に覆われて、とても良い天気になりそうだ。2日目に予定していた奥穂登頂は断念することになるが、それでも紅葉の涸沢はゆっくり堪能出来そうだ。

 

■9月30日 (月曜)

 

一度は中止を決めていたので何も支度をしていなかったので、かなり慌ただしかったけれど、せかせかと準備をして、なんとかバスタ新宿22時20分発の上高地直行便に乗ることができた。

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談合坂SAで休憩中の「さわやか信州号」。今回も7月の双六行きと同じく、3列座席のバスで快適であった。

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■10月1日(火曜)

 

早朝6時前に上高地バスセンターを出発。既に空は青い。梓川の向こうにまずは前穂高岳の岩峰が。

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徳澤到着。

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居心地良さそうな、徳澤園のテント場。

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横尾に到着。ここで槍が岳に向かう道と、涸沢に向かう道が分かれる。

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本谷橋到着。向こうに見えるのは北穂高岳か。

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本谷橋を渡ると傾斜はきつくなり、岩のごつごつした道を登っていく。

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正面は南岳か。左側はたぶん大キレット

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傾斜が緩くなってくると、涸沢カールが見えてくる。

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紅葉も目立つようになってきた。

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もう涸沢ヒュッテの近く。振り返って見ると、遠くに常念山脈が。

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常念岳から大天井岳に向かう稜線が美しい。しかし、10月だと言うのに広がっている雲は夏雲だ。

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憧れの涸沢に、お昼前に到着。見事な快晴!

そして、見事な紅葉!この時期が一番人気があるというのも頷ける。

正面は涸沢岳、左に奥穂、右に北穂と贅沢な風景だ。

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前の写真の右端に写っている、涸沢小屋に登る。小屋の前には展望テラス。

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荒々しい岩峰の前穂高岳

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小屋の真上には北穂高岳

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北穂の登り口。

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ピラミッドのような常念岳

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涸沢こやから見下ろした、涸沢ヒュッテとテン場。天気予報が悪かったせいか、テン場はとても空いているようだ。

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テン場をズーム!

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今度は涸沢ヒュッテのテラスに移動。

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涸沢ヒュッテ側から見たテント場。

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■10月2日(水曜)

 

常念岳の方角の空が、朝焼けに染まる。

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穂高の稜線が、紅く染まる。

左側のピークは奥穂。

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奥穂を背景に、マイテント。

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涸沢ヒュッテの屋根越しに穂高連峰

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10月2日は午後になると曇り~雨の予報だったが、予想外に良い天気だったので、山を下りるのが残念な気持ちになる。しかし翌日は仕事を入れてしまっているので、後ろ髪をひかれる思いで朝6時半ころに涸沢を後にする。

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帰路、徳澤園で一休み。

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長い長い林道をひたすら歩き、昼前に上高地着。到着後は、梓川の対岸に建つアルペンホテルで入浴。

往きはそそくさと通過した河童橋も、帰りはゆっくりすることができた。

 

朝は素晴らしい快晴だったが、予報通りに山頂部は雲に覆われてきた。

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帰路は、上高地から新島々までバス。新島々駅からは松本まで電車で移動。松本からは特急「あずさ」で新宿に向かう。

 

登山口の中には、バスの本数が少なかったり、車が無いとアクセスが困難なところも少なくないが、ここ上高地は一級の観光地であることもあって、直通バスはもちろん、シャトルバス+車、シャトルバス+JRなどアクセスの選択肢が多いのは魅力だ。

 

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結局、涸沢滞在時間は18時間ほどであったが、初めて登った涸沢の風景の美しさは、衝撃的であった。

前穂岳(3090m)、奥穂(3190m)、涸沢岳(3110m)、北穂高岳(3106m)と周りを4つの3000m級の頂にか困れたカールの眺めは圧倒的な迫力だ。険しくも美しい岩峰に魅せられる。まさに天空の楽園であった。