新穂高~双六岳〜三俣蓮華岳 2019.07.27〜30 ③(三日目)

 
最終日の双六小屋のテン場は、相変わらずの白いガスの中で明けた。青い空と眩しい太陽の期待は、3日目の今日も叶わず。
 
今日は新穂高まで下り、そこから新宿行きのバスに乗るのだ。笠ヶ岳に続く稜線を辿り、鏡平山荘までは一気の下りだ。天候が回復すれば素晴らしい展望が期待出来るはずなのだが。
 
稜線を進みながら、2泊した双六小屋のテン場方向を振り返る。青空もうっすらと広がってきて、展望の期待が膨らむ。

 
 
弓折乗越に到着。ここから稜線を離れて鏡平へと下る。

 
 
穂高の展望地、鏡平山荘着。
相変わらず周囲はガスで、槍穂高は姿を見せてくれない。ここで小1時間休憩をとって天候回復を待つが、それでもガスが切れることはなかった。雨に降られなかった事が、せめてもの救いか。

 
途中秩父沢で休憩をとった時に、雲が切れて遙かに高い稜線が僅かに見える瞬間があった。
凄いと思った。晴れた日に、また来たい。

 
出発地点の新穂高温泉には、12:00少し前に到着。バスは14:45だったので、まずはお風呂に入り、後はゆっくりビールと昼食をとって過ごす。
 
新穂高登山センターのすぐ裏にある中崎山荘のお湯、とても良かった! 白濁した湯は、飲用も可との事。登山の疲れが一気に癒される。下山した後、いい温泉に入れるのはなんとも嬉しい。

(写真は中崎山荘HPより)

(写真は中崎山荘HPより)
 
結局のところ、3日間の日程を通じて、青い空と太陽を拝をむことは出来なかった。
それでも、2日目には比較的近い距離にある、美しい山の風景は楽しむことが出来た。
北アルプスに登るのは2度目の私にとって、それは十分に感動的であった。
テントを担いでの新穂高から双六への道は、長くてきつい登りであった。しかしその先に広がっていたのは、とてつもなく美しい北アルプスの楽園であった。それが感じられたことが、収穫であった。また行きたいと思う。